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2020.04.28

来年の春は笑顔でまた会いましょう。 配信ライブ「The Tree of Light feat.コトリンゴ」が見せた、満開の桜と希望。

来年の春は笑顔でまた会いましょう。 配信ライブ「The Tree of Light feat.コトリンゴ」が見せた、満開の桜と希望。

去る3月28日(土)、配信ライブ「SAKURA MUSIC NIGHT - The Tree of Light feat.コトリンゴ - 」が開催されました。当初は、COREDO室町テラス大屋根広場に設置された高さ9mのデジタルアート作品「The Tree of Light -灯桜(ともしざくら)-」の幻想的なインスタレーションとともに、音楽家のコトリンゴ さんが生演奏を行う予定でしたが、昨今の情勢を鑑み、急遽都内スタジオからの配信ライブという形で実現。華やかな衣装に身を包んだコトリンゴさんが、はにかんだ笑顔でカメラの向こうのファンにご挨拶すると、この日の天気を予言していたかのように「雨の日」でライブは幕開け。約1時間のパフォーマンスは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で不安な日々を送る私たちの心に、そっと寄り添ってくれるような優しくも尊い時間でした。
終演後、このライブ配信を主催したThe Tree of Light(以下、TOL)チームより、Bascule Inc.の映像ディレクターで「岩壁音楽祭」など自ら音楽イベントも主催する上田昌輝さんと、同社サウンド・デザイナーの武石樹さんを迎え、コトリンゴさんとの対談を実施。当日のライブの模様と合わせてお届けします。

日本中から桜の写真が到着!生命力にあふれたスペシャルなステージ

ライブの見どころは、サックスやクラリネットなど多彩な楽器を操る木管楽器奏者の副田整歩さんを招いたデュオ編成です。事前に日本橋で収録された「The Tree of Light -灯桜-」とのコラボレーション映像も挿入され、親密でふくよかなアンサンブルと光の共演も感動的でしたが、グロッケンシュピールや足踏み音も採り入れながら、飄々とピアノ・ソロを弾くコトリンゴさんの生命力も圧巻でした。「来年の今ごろ、またみんなで笑ってお会いしましょう」というMCの後に歌われたラストの「hanabi」は、「SAKURA FES NIHONBASHI」のSNSアカウントで募集した桜の写真やツイート本文を映したスクリーンを背に演奏。お花見も自粛となった今年の春でしたが、コトリンゴさんの音楽と満開の桜が日本中の人々に希望を与えてくれたことは間違いありません。当日のライブより、その「hanabi」のパフォーマンス映像をYouTubeにて公開中ですので、見逃した方はぜひご覧下さい。

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「SAKURA MUSIC NIGHT」で演奏するコトリンゴさん(左)と、木管楽器奏者の副田整歩さん(右)

みんなが思っている「春」を、コトリンゴさんの曲と一緒に演出したい。

―素晴らしいステージをありがとうございました。今回、刻一刻と情勢が変わっていく中、「配信」という形でライブを終えたわけですが、率直に今の心境はいかがですか?

上田昌輝さん(以下、上田):いきなりエモーショナルなことを言いますが、最後の曲「hanabi」で背景のスクリーンに視聴者からTwitterで集めた桜の写真をプロジェクションしたじゃないですか。あれを見たときにもう…泣けてきちゃって(笑)。

コトリンゴさん (以下、コトリンゴ):えーっ!

上田:《また来年も/みんなでここに/ああ 集まろう》っていう歌詞がいつも以上に響いたんです。いまは辛い状況ではあるけど、みんなから集まった写真を見て春の普遍性を感じました。また春は来るんだなって心に染みて、「やって良かったな」って思いました。YouTube Liveのコメント欄も見てたんですけど、すごくいいコメントや拍手(※投稿動画に対する拍手の絵文字コメント)がたくさん来てて、ネガティヴな意見はひとつも見当たらなかったですよ。

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写真左から映像ディレクターの上田昌輝さん、副田整歩さん、コトリンゴさん

コトリンゴ:私自身も楽しんで演奏ができました。やっぱり生配信って空間の響きとかまでは伝わらないし、ダイレクトな音として届いてしまうものだから、普段のライブとは違った緊張感がありますね。

木管楽器奏者の副田さんがいてくれたのも心強かったのでは?

コトリンゴ:もっと早く登場してもらえばよかったな(笑)。副田さんと二人だけの演奏は、アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019年)の試写会で2曲だけで、そのときも素晴らしい演奏だったので今回お声がけしました。もともと私のバンドのベーシストさんからのご紹介で、いろんな楽器を操れるプレイヤーなんです。

上田:今日も4種類の楽器を使い分けていましたよね。まるでバンド・メンバーが6~7人いるみたいにバリエーションがあって、1時間があっという間でした。

―コトリンゴさんといえば「雨」のイメージがあるのですが、1曲目に「雨の日」というのは今日の天気ともシンクロしていました。セットリストに関しては、どんな構想や伝えたいメッセージがあったのでしょうか。

コトリンゴ:わりと普段ライブでやっている内容の延長線だったりしますね。「雨の日」はなんとなく自分の心を落ち着かせるための曲でもあって、最近「雨の日」の後には必ず「雨あがる」を演奏していますし、今日はそこに「予感」を挟んでみようかなって思ったり……。ピアノ・インストの曲もいくつかあるんですが、「Light up Nippon theme」(東日本大震災のドキュメンタリー映画『LIGHT UP NIPPON -日本を照らした奇跡の花火-』のメインテーマとして、コトリンゴが制作)を選んだのは、出口が見えない今の状況が少し震災のときと重なったというのはあるかもしれません。

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「SAKURA MUSIC NIGHT」の模様

上田:コンパクトでありながらも、すごくストーリー性のある曲順でしたよね。「Light up~」に関していうと、ホントは「hanabi」の演奏中に、日本橋で展示されているデジタルアート「The Tree of Light -灯桜-」と連動して、光の花火を上げる予定だったんです。
コトリンゴさんの歌を聞いた視聴者が、みんなで希望の光を灯す。そして、最後は桜を満開にして終わろうっていう。この社会情勢でそのプランは無くなってしまいました。でも、今日の桜の写真を投影する演出も「hanabi」と完璧に合っていたので嬉しかったです。

―桜の写真についてはかなり急ごしらえの企画だったと思うのですが、このアイディアはどんな経緯で生まれたのでしょうか?

上田:先日の自粛要請で外出がNGになってしまったので、もともと屋外でやろうと思った演出を、どうやって屋内で再現しようか? ということを最初に考えました。今年はお花見も自粛ムードでしたし、みんなが思っている「春」を、コトリンゴさんの曲と一緒に演出できたら素敵だなあって。それで、2日前に急遽写真の募集をかけたんです(笑)。集まるか不安でしたけど、結果的に日本全国から350枚くらいの桜の写真が届きました。写真の投稿と一緒に、「コトリンゴさんのライブがうまくいきますように!」とか応援のコメントを添えてくださる方も多かったので、そのツイート画面も一緒に投影する形をとりました。視聴者の皆さんに投稿していただいた写真は、「SAKURA FES NIHONBASHI」のInstagramアカウントでも一部公開されていますよ。
https://www.instagram.com/nihonbashi_sakurafes/

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左から映像ディレクターの上田昌輝さん、サウンド・デザイナーの武石樹さん

武石樹さん(以下、武石):あ、アーカイブという意味では、今日のコトリンゴさんの演奏も鍵盤のMIDIデータ(音楽の演奏情報をデータ化し、電子楽器やパソコンで再生できるようにしたもの)だけこっちで録音していました。

コトリンゴ:えっ!? 今日間違えちゃった箇所があったんで、直しておいてください(笑)。

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COREDO室町テラス大屋根広場に設置された「The Tree of Light -灯桜(ともしざくら)-」。葉の1枚1枚に仕込まれたLEDが音や風に反応してインタラクティブで幻想的な空間を演出する

武石:(笑)。実は今日の演奏を、「SAKURA FES」の最終日に無人のピアノと連動して現地に流せたらなって思ったんです。今日野外でやれなかったぶん、せめてツリーと疑似共演させてあげるというか。ネットワークさえつながっていれば、遠隔でも操作できるんですよ。

上田:でも、日本中のいろんな人たちが弾いたピアノのデータが集まって、あの木に反映されたら面白いですよね(※The Tree of Lightの下に設置したストリートピアノでは、自由に演奏できる期間が設けられていた)。音楽や楽器を通じて、距離は離れていても日本中の人があそこでつながる……という状況が作れたら。

The Tree of Lightで、日本橋に「音楽」という切り口/コミュニティが生まれた。

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コトリンゴさんも、事前に「The Tree of Light -灯桜(ともしざくら)-」を確認しに来ていた

―あらためて、今回コトリンゴさんとTOLチームがタッグを組むことになった経緯を教えていただけますか。

上田:このライブ企画は今回が2回目で、3月28日にやるっていうことも決まっていたんで、半年ぐらい前から、「2020年のアーティストはどうしようか?」って話し合っていました。「春」といえば新しい一歩を踏み出す人がちょうど不安になる時期。そういうときに、歌の力だったり、アーティストのパワーだったりで一歩踏み出すような応援ができたらなって。日本橋って、伝統的な会社からベンチャー企業までオフィスもたくさんあり、すごく社会人が多いんです。4月になると日本橋に希望を持った人々が次々とやって来る。で、僕たちの中ではコトリンゴさんの音楽だったらみんなにパワーを分け与えてくれるんじゃないかと思って、お声がけさせていただきました。

コトリンゴ:去年「SAKURA MUSIC NIGHT」に参加していた蓮沼(執太)くんたちから、「上田さんっていうディレクターが連絡取りたがってるよ!」って言われたのを憶えています(笑)。去年の映像も拝見して、ピアノと連動して光る木がすごく綺麗だなと思って興味が湧きました。

上田:あのピアノは武石が思い付いたアイディアだったんです。invisi(インビジ)という会社が作ったピアノが連動する仕組みと、僕らの作るTOLの仕組みを掛け合わせることで、ピアノの表現を超えて、新しい「表現の場」をつくることができるんじゃないかなと。

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コトリンゴさんにオファーした経緯を語る上田昌輝さん

武石:去年は「風」に反応するっていう演出だったんですけど、思ったより伝わりづらかったみたいで……(苦笑)。それで「人の手」とツリーが連動するようなインターフェイスを導入してみたんです。あの赤いヴィンテージ風のピアノがツリーの造形とも合うし、昼間の街並みにも視覚的に映えるなとは考えていたんですが、こんなにうまくハマるとは思っていませんでした。昼夜どちらも違った景色を見せてくれるし、ピアノを弾く人たちの交流の場にもなっていましたね。

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桜の写真を投影した「hanabi」の演奏シーン

上田:街に音楽が加わることで、あたらしいコミュニティがうまれるというのが面白かったです。コトリンゴさんも実際に「The tree Of Light」のピアノを弾かれていましたが、いかがでしたか?

コトリンゴ:すごく感動しました。みんなピアノの前に並んでて、「早く弾かせろ!」って感じで。今日もお外でやりたかったな~。もしあの場所で演奏していたら、ライブ中も木のほうばっかり見ちゃってたかもしれませんが(笑)。

武石:個人的には、「こんなにピアノって弾かれるんだ!」という驚きがありましたね。Facebookにストリートピアノ界隈のグループがあるらしくて、オープン前日に僕が試し弾きした映像をどこかで見たのか、もう初日から道場破りみたいに……(笑)。クルマに乗っている人たちも窓を開けてスマホで撮影してましたよ。

上田:実はコトリンゴさんにお願いした理由がもうひとつあって、日本橋の会場(COREDO室町テラス大屋根広場)ってビルに挟まれた空間のせいかすごくリバーブが効くんですよ。建物もお互いに反響してしまうので、歌が上手なアーティストじゃないと相性が悪い。それで、コトリンゴさんの歌声があそこのビルの上に伸びていくのが想像できたんです。

―TOLが成功しているのも、日本橋ならではかもしれませんね。オフィスと商業施設が混じり合うあの場所だからこそというか。

上田:今まで日本橋に「音楽」っていう切り口が無かった中で、そういうコミュニティが生まれたのが面白いなって。今回コトリンゴさんがライブをやってくれたことで、新たにTOLに興味を持ってくれた方たちもたくさんいましたし、そうやって音楽の輪が広がっていくのも素敵ですよね。「街の中で音楽をやること」に関して、コトリンゴさんがこれまでで印象に残っているステージってありますか?

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コトリンゴさんがこの日着用していたのは、ヴァイオリニスト・花井悠希さんが手がける「PANORMO」の衣装でした

コトリンゴ:去年の9月に出演した福岡の「MUSIC CITY TENJIN」とかは、それこそ市役所の目の前にある広場での演奏でした。ビルに向かって歌っている感じで、その反響が気持ちよかった記憶があります。ただ、やっぱりお天気に左右される部分も大きいですよね。池上本門寺でやった「Slow LIVE」では、会場にグランドピアノが用意されているんですが、2015年にKIRINJIとして出演したとき、雨がピアノに降り注いでいて……。演奏者としては機材を守らないといけないけど、めったに無い風景だな~って思いながら演奏してました(笑)。ごめんなさい。昨日の日本橋でも工事の音が聞こえてたんですが、演奏してるときってそういうのも音楽の一部というか。近くのおじさんが急にクシャミをするとビクッ! ってなるけど、雑踏の中って実は気持ちいいなって。今後、TOLをどんなシチュエーションでやってみたいですか?

武石:あえて森とかでやってみたいですね。

上田:僕は洞窟です。実は今日、栃木の島崎酒造(栃木県の延べ600mあるといわれる「どうくつ酒蔵」)で「CAVE TOUR 2020」っていうフェスを岩壁音楽祭メンバーとやる予定だったんです。Seihoさんとか20組くらいのアーティストに来ていただいて。そこもまたリバーブがすごくて、とにかく音が負けそうになるんです。以前アーティストと一緒にロケハンに伺ったときも、それと戦うのが一番の課題だなって話していたんですが、残念ながら今回は延期にしました。常時10℃くらいで肌寒いんですけど、湿度が少なくてカラッとしているから、昼も夜も関係なく踊り続けられるっていう(笑)。http://cavetour2020.cs8.biz/

こんなときだからこそ、今は自分にできることをやる

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「The Tree of Light -灯桜-」の前で

―桜の木は、日本のみならず世界の人々に感動を与えてきたシンボリックな存在でもあります。皆さんは桜の季節にどんなことを感じますか?

上田:じゃあ僕から。春って毎年必ず新しい出会いがあって、それってともすれば不安になるものでもありますよね。でも今日桜の写真を眺めていて、「その不安も含めて希望なんだな」って感じたんです。何があっても桜は咲くし、不安になってても仕方ないですよね。桜を見れば楽しいし、明るい気持ちになれる。桜って素晴らしい!

コトリンゴ:やっぱり桜がパーッと咲いているのを見るだけで気分が明るくなりますし、特別なパワーがありますよね。普段は忙しくて自然の動きってなかなかじっくり見る機会が無いんですけど、こちらが辛いときも桜は春が来れば必ず咲いてくれる。いつも基本に立ち返らせてくれる存在というか……。この機会に、春を静かに楽しめたらいいなって思っています。

―ご近所にお花見のスポットとか、桜の木はあるんですか?

コトリンゴ:家の目の近くに前に川があって、そこが桜並木になっています。あと近所にちっちゃな公園があるんですけど、そこに大きな桜の木が一本だけポツンと生えていて、ちょうど満開なんですよ。こないだお散歩していたら誰もいなかったから、貸切状態で静かな時間を過ごせました。あ、その桜の写真を送ろうと思っていたのに忘れてました(笑)。

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近所の公園で撮影したという桜の木(Photo by コトリンゴ)

上田:コトリンゴさんの見ている世界って面白いですよね。どういったときに曲のインスピレーションが湧くんですか?

コトリンゴ:物語に出てくるような作曲家らしい「絵になる状況」で浮かぶことは少なくって、最近はお風呂が多いんですよ。血行が良くなるからですかね? 作曲で煮詰まったときにお風呂に入ると、急にひらめくことが多い気はします。でも、お風呂から上がると忘れちゃうんですよ(笑)。

上田:それ、めっちゃわかります(笑)。僕もアイディアが浮かばないときは、温泉行ったりしますね。

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―ちなみに、コトリンゴさんって直接的に「桜」をテーマにした曲はまだ作られてないですよね?

コトリンゴ:そうですね。実は、今日「hanabi」の《花火》という歌詞を《桜》に替えて歌おうかと考えたんですけど、恥ずかしくなっちゃって止めました(笑)。

上田:でもたしかに、一瞬で散る儚さも含めて「花火」と「桜」って似てるのかもしれませんね。

―東日本大震災が起きた2011年の夏にはいち早く被災地支援のイベントに出演、楽曲を手がけた映画『この世界の片隅に』は戦時中の日常を描いた作品でしたし、そして今回は自粛ムード真っ最中でのライブ配信と、コトリンゴさんの歌と音楽はいつも困難な状況の時に我々の心を癒やしてくれる気がしています。ご自身の活動を振り返ってみていかがですか?

コトリンゴ:もともと怖がりなんで、ニュースをずっと見てるとパニックになってしまうんですね。「現実逃避は良くない」っていう声もあるんですけど、やっぱり心を守るために最低限の情報以外は情報をシャットダウンすることも必要だと思っていて……。そんな私を2011年の震災時に救ってくれたのが中村まりさんの音楽と、友人にもらった「PARADISE ALLEY」っていう鎌倉のパン屋さんだったんです。しばらくご飯もノドを通らない状態だったのが、急に「パンおいしいな」って感じたりして。だから少しでもそういう存在になれたとしたら嬉しいですね。私、今の状況と歌詞がハマり過ぎると、自分が泣いちゃうんですよ。でも今日はもうちょっと上から俯瞰して演奏できたなって思っています。

―「悲しくてやりきれない」も、今の状況で聞くと胸に刺さるものがありました。

上田:でも、副田さんの素晴らしい演奏もあってか、悲しい感じはせず希望を感じました。どの曲も心が温かくなりましたよね。

武石:勇気づけられましたね。

―今日のライブを経て、これから「春」という大きな節目を迎える皆さんにメッセージをいただけますか?

上田:繰り返しになりますが、「hanabi」の歌詞にもあるように、またみんなで集まれる日が絶対に来るし、春は何回だってやって来る。今は辛いこともいっぱいあるけれど、未来に向かって気持ちをポジティヴに保っていれば、また楽しい日々が待っている。そんなことを今日、コトリンゴさんから教えてもらった気がします。

コトリンゴ:こないだオリンピックが延期になったというニュースを見ていて、とあるアスリートの方がおっしゃった言葉にハッとさせられました。本当なら彼ら選手が一番ガッカリしてるはずじゃないですか? でも「今の自分にできることをやるしかない」ってすごく前向きなコメントをされていて、私自身も心がスッと軽くなりました。先のことを心配したり、感染予防で手を洗うことも大事なんですけど……今は自分にできることをやってみて、心を落ち着かせながら日々を過ごしてほしいなって思います。

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取材・文 : 上野功平(Konel) 撮影 : 中里虎鉄

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