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2022.06.08

江戸の循環型社会を受け継ぐ街・日本橋でSDGsに触れる。 6つのイベントが集まった「日本橋 春のサステナDays」レポート!

江戸の循環型社会を受け継ぐ街・日本橋でSDGsに触れる。 6つのイベントが集まった「日本橋 春のサステナDays」レポート!

江戸時代より続く「循環型社会の知恵」や、幾多の災禍を乗り越えてきた「共助の精神」が根づく日本橋で、SDGsを考えよう。そんなテーマで春と秋に開催されているのが、「日本橋 春のサステナDays」です。今回は2022年4月22日(金)~24日(日)の3日間にわたって開催されたイベントの模様をレポート。さまざまなワークショップや気軽に足を止めて楽しめる音楽パフォーマンスなども開かれ、会場は多くの人で賑わいました。

日本橋を舞台に6つのイベントが一斉開催

2022年春の「日本橋 春のサステナDays」は、これまでも日本橋周辺で開催されてきた定番イベントも含めた6つの企画が同時開催され、過去最大規模となりました。コレド室町テラスや仲通り、福徳の森などを舞台に、サステナビリティに関連する展示や物品の販売、ワークショップ等が開かれ、バラエティ豊かなラインナップに。会場は日本橋の未来を紡ぐ企業や団体、そしてこの街で暮らす人々の交流の場となりました。では、各イベントの様子をご紹介しましょう。

①学びの森のママまつり

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23もの出展者が参加した「学びの森のママまつり」

コレド室町テラスの大屋根広場と、エスカレーターピロティが会場となった「学びの森のママまつり」は、NPO法人チルドリンが主催するイベント。日本橋でのイベント開催はこれが4回目となります。「学びの森のママまつり」では『暮らしのSDGs』をコンセプトに、ママと子供がSDGsを楽しく実践するための出展者が集まります。

環境保全型の農法で収穫した材料を使った食品や、端材を再利用したユニークな雑貨などは、眺めているだけでも楽しくなります。これらの商品を購入することで、毎日の消費行動もSDGsに繋がっていくのもポイントです。

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子供たちに大人気だったかまぼこ板を使った積み木

「学びの森のママまつり」はワークショップも充実。お疲れ気味なママを癒すリラクゼーションやエクササイズ体験もあれば、子供たちが夢中になる遊びも用意されていました。かまぼこ板の積み木で自由に遊べるスペースや、服を作った際に生まれる端切れを使ったワークショップは特に親子連れに大人気で、時間を忘れて没頭する子が続出でした。

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age-安慶-さんによるハンドパン&ディジュリドゥの演奏

日本橋室町スチーム時計の横に設置された特設ステージでは、童謡歌手の井上かおりさんやハンドパン&ディジュリドゥ奏者のage-安慶-さんによるパフォーマンス、キッズダンスなどが披露され、ステージ前は子供たちの笑顔でいっぱいに。子連れで楽しむ街というイメージが薄い日本橋ですが、「学びの森のママまつり」によって、ファミリーでの新たな街の楽しみ方が示されたのではないでしょうか。

今回のイベント詳細・次回の開催情報はこちらから。
NPO法人チルドリン公式HP

②ぐるりいちば

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提灯で飾られたぐるりいちばエリア入口

「ぐるりいちば」はNIHONBASHI MODEL推進委員会が開催する、サステナビリティをコンセプトにしたマーケット。江戸のライフスタイルから学んだ日本橋らしい「真のサステナビリティ」を考案・発信する場として、3回目の開催を迎えました。

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リサイクルレザーから生まれたオシャレな雑貨たち

今回はモノ・コト・ヒトが「ぐるり」と循環できるようなプロダクトを扱う8つのブースが出展。リサイクルレザーを使用した一点物の雑貨や、生産者の賃金・労働環境に配慮したフェアトレード商品で、消費者自身もショッピングを楽しみながらサステナビリティを支える仕組みが作られています。

今回の出展者や次回の開催情報はこちらから。
日本橋ぐるり公式HP

③ETHICAL BASE in 日本橋

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ユニークな商品たちの生産背景がわかる(撮影:編集部)

「ETHICAL BASE in 日本橋」は、三井不動産株式会社のエシカルブランド「NEW POINT」×エシカル情報を発信する人気Instagramアカウント「エシカルな暮らし」のコラボ企画! ただ商品を販売するだけでなく、そのアイテムが完成するまでの過程も詳しく展示するという、いわば「工場見学」的な見せ方をした空間です。

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廃車になった自動車の部品を再利用したバックパック

大屋根広場の一角には、商品と共に生産者の顔や作業工程がわかるパネルがずらり。例えばこちらのバックパックは廃車となった自動車部品から作られており、布地は自動車としての現役中に一度も作動しなかったエアバッグの布を再利用。そして袋の口を留めるバックルはシートベルトでできています。これらを海外の職人が丁寧に裁断、縫製し日本に輸入したものがこの商品……という物語を知ると、手にした商品にもより愛着がわいてくるもの。無理なく楽しく、お気に入りのものを使うエシカルな暮らしを提案してくれました。

「エシカルな暮らし」Instagramアカウント

④OLD NEW MARKET

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仲通りにはハンドクラフト作家たちのブースが集まる

「OLD NEW MARKET」は「温故知新」「古くも新しい」をテーマに、アンティークとクラフトマーケットが合体したイベントです。今回の「日本橋サステナDays」で7回目を数える人気イベントで、2022年6月にも開催予定。今回はなんと九州から参加した出展者の方もいたのだとか。

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一期一会のハンドクラフト作品たち

コレド室町1とコレド室町2の間にある「仲通り」に集まったのは主にハンドクラフトのブース。アンティーク調のアクセサリーやキャンドルなど、どこか懐かしさを感じさせるタッチのハンドメイド品がずらりと並びます。その美しさに、吸い寄せられるように見入ってしまう人も多数……。

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美しく飾られたアンティーク食器が目を引く

「福徳の森」にはアンティーク雑貨やフラワーアレンジメントのブースが集います。どの出展者も商品のセレクトだけでなく陳列や見せ方に個性があり、小さなスペースながら独自の世界観が広がります。

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福徳の森は老若男女たくさんの人で賑わう

食器やインテリア雑貨、アクセサリーなど品ぞろえも幅広く、アンティーク好きにはたまらない空間。古いものを大事に使い、次の世代に繋いでいくのもまたサステナビリティの在り方ですね。

次回の開催情報はこちらから。
OLD NEW MARKET

⑤お江戸きもの 日本橋

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地下道で開催された「お江戸きもの 日本橋」

「お江戸きもの 日本橋」は江戸桜通り地下歩道で開催されている着物市です。
2017年に始まった催しで、好評のため2022年からは偶数月の第一 金・土・日に定期開催されています。

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じっくりと掘り出し物を探す人々でにぎわう

日本橋を再び「きもので華やぐ、きもの姿で賑わう街」として盛り上げることを目標に、日本各地の着物店が出店。アンティーク/リユース着物はもちろん、メンズ着物、帯や和装小物など着物にまつわるものが何でも揃う着物市です。

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探しているものがあれば気さくな店員さんたちに相談しよう

「お江戸きもの 日本橋」は着物で買い物に行くと10%オフクーポンがもらえるという、和装好きには嬉しいサービスも実施。この日も着物姿の買い物客が多く見られ、どのお店の前も活気でいっぱいでした。
気になったものを気軽に羽織って試したり、値段交渉できたりするのもこの市ならではの醍醐味です。

サイズ直しができ、きちんと手入れをすれば何十年と着られる着物は、日本が世界に誇るサステナブルな文化の一つです。着物好きな方はぜひ、次のチャンスに日本橋でステキな掘り出し物を探してみては?

⑥カプセルアートWS&Flattoプチフリマ

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廃棄カプセルで「カプセルネコ」が作れるワークショップ

23日(土)限定で、コミュニティスペース「日本橋Flatto」1階で開催された「カプセルアートWS&Flattoプチフリマ」。株式会社懐中電灯が主催で、カプセルトイの廃棄カプセルを再利用し、誰でも自由にアートを作ろうというワークショップです。

材料として置かれているのは大小/色さまざまなカプセル、そして結束バンドや空き缶のプルタブ、ペットボトルのフタ、モールといった材料たち。今回は約20分で「カプセルネコ」を作ります。基本的な作り方はありますが、どんな色を選んで組み合わせるかは参加者の自由です!ワークショップで完成した「カプセルネコ」はもちろんお持ち帰りできます。

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スタッフによる見本作品。一部のアートは展示販売もあり

ゲームセンターやショッピングモールなどに設置されたガチャガチャのカプセルはプラスチックとして再生利用することが難しく、そのほとんどがゴミになっているのが現状。そんな廃棄カプセルを引き取り、アート作品に生まれ変わらせることで、SDGsが掲げる『13.気候変動に具体的な対策を』に貢献することを目指します。

このワークショップは福祉事業所などにも展開しているそうで、子供もお年寄りも、障がいのある方も皆大歓迎。
条件を設けず誰でも参加できる形にすることで、SDGsの『3.すべての人に健康と福祉を』の実現を見据えた取り組みでもあります。捨ててしまう前にちょっと立ち止まって使い道を考える、そんなきっかけを与えてくれるワークショップでした。

カプセルアートワークショップの情報はこちらから。
カプセルアート Instagramアカウント

取材・文:中嶋友理 撮影:岡村大輔

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