Collaboration TalkReport
2021.12.10

食のプロ×クリエイターのコラボで生まれる日本橋の新しいおみやげとは?Bridgineからスピンオフした食みやげプロジェクト「つなぎふと」、始動。

食のプロ×クリエイターのコラボで生まれる日本橋の新しいおみやげとは?Bridgineからスピンオフした食みやげプロジェクト「つなぎふと」、始動。

全国各地から集まる人、モノ、コトがつながり、新たな文化や産業が生み出されてきた日本橋。その代表的な文化のひとつが“食”であり、歴史ある名店から話題の新店まで、多彩なプレイヤーたちが街の魅力をつくってきました。 そんな彼らの力を結集させて「日本橋の新しい食のおみやげを作れないか?」という思いから始まったプロジェクトが<日本橋みやげ「つなぎふと」>です。食を取り巻く環境が大きく変わった新時代のおみやげのあり方を改めて考え、コラボレーションによって形にしていく今回のプロジェクト。商品の開発には日本橋を拠点にするクリエイターも加わり、手にした人たちが日本橋の街に思いを馳せられるような、新しいおみやげづくりを目指します。 Bridgineは、日本橋のプレイヤーのさまざまな共創やチャレンジを紹介してきたメディアとして、この新プロジェクトに並走していきます。

日本橋みやげ「つなぎふと」とは?

日本橋みやげ「つなぎふと」とは、日本橋を拠点に発信を続けてきたウェブメディア・Bridgineが企画する、日本橋の新しい食のおみやげを作るプロジェクトです。
日本橋の大きな魅力のひとつ、“食”の分野における素晴らしいプレイヤー同士のコラボレーションに、彼らの商品作りのサポーターとして街のクリエイターが加わった三位一体のチームで、日本橋ならではのおみやげの完成を目指します。和と洋、伝統と先端、食とデザインなどさまざまな要素をつなぎ、美味しいだけではない、街のストーリーを感じる逸品作りへの挑戦です。

<「つなぎふと」に参加するチームのご紹介>

今回のプロジェクトには、以下3チームの参加が決定しました。各チームからひとつずつ、新たな食のおみやげが生まれる予定です。

Aチーム:老舗菓子店×フレンチレストラン×クリエイター

05

左よりニューホライズンコレクティブ・川瀬さん、ラ・ボンヌターブル・中村さん、文明堂東京・堀安さん

文明堂東京 
ラ・ボンヌターブル 
ニューホライズンコレクティブ 

「カステラを食事として捉えたらどうなるだろう?」というアイデアから、フレンチのシェフとのコラボレーションにつながったこのチーム。人形町を拠点に活動するニューホライズンコレクティブのリードでどのような化学反応が起こるのかに注目です。

文明堂東京 長崎にルーツを持ち、1922年に東京進出した菓子店。現在は販売店のほか「BUNMEIDO CAFE」(日本橋)をはじめとした飲食店も構え、カステラ等を中心に老若男女から愛されるお菓子を提供し続ける。
https://www.bunmeido.co.jp/

ラ・ボンヌターブル 「レフェルヴェソンス」のセカンドダイニングとして2014年にコレド室町2にオープンしたフレンチレストラン。Instagramでの動画配信や朝市を開催するなど、柔軟かつ精力的な取り組みを行っている。
http://labonnetable.jp

ニューホライズンコレクティブ 元電通のミドル世代クリエイターが集まるチーム。全国各地で多数の共創案件を手がけ、2021年5月には、活動拠点となる「ニューホライズンパーク」を日本橋人形町に設立した。
https://newhorizoncollective.com/

<関連記事>

老舗菓子店の看板商品をフレンチの気鋭シェフが新解釈!?
【つなぎふと TEAM A】文明堂東京×ラ・ボンヌターブル×ニューホライズンコレクティブ インタビュー
(2021/12/17)

Bチーム:老舗和菓子店×ヴィーガン菓子店×クリエイター

02

左よりMIDORI.so・正心さん、日本橋日月堂・安西さん、ovgo B.A.K.E.R・溝渕さん

日本橋日月堂
ovgo B.A.K.E.R 
MIDORI.so 

あんこを使ったクッキーを作りたかったという話題のヴィーガンショップのラブコールで実現した、老舗和菓子店とのタッグ。クリエイターが集まるシェアオフィス、MIDORI.soのメンバーがバックアップしていきます。

日本橋日月堂 明治10年創業の和菓子店。原材料・製造方法にこだわりを持ち、伝統的な和菓子のみならず時代に合わせた商品開発に定評がある。定番のどら焼きや羊羹のほか「コーヒー生大福」等の人気商品も。
http://www.nitigetudou.com/

ovgo B.A.K.E.R 2021年6月小伝馬町にオープンした、アメリカンなヴィーガン焼き菓子を提供するお店。楽しみながらヴィーガンに親しんでもらうことを目指す女性チームで運営され、若い世代を中心に支持が広がっている。
https://www.instagram.com/ovgo_official/

MIDORI.so  「良質なカオス」を掲げるシェアオフィスで、都内4つ目の拠点が2021年10月に馬喰横山にオープン。地域のコンテクストを生かした運営やコミュニティ作りを得意とし、多くのクリエイターがメンバーに名を連ねる。
https://midori.so/midoriso_bakuroyokoyama

<関連記事>

和菓子店のあんことヴィーガンスイーツの出会いで生まれる新しい味
【つなぎふと TEAM B】
日本橋日月堂×ovgo B.A.K.E.R×MIDORI.soインタビュー
(2021/12/22)

C:老舗鰹節専門店×各地を旅する青果店×クリエイター

09

後列左より青果ミコト屋・山代さん、鈴木さん、にんべん・髙津さん、豊田さん、小幡さん、前列左よりKonel・Aditさん、加藤さん、丑田

にんべん 
青果ミコト屋
Konel 

青果ミコト屋は今回唯一の日本橋の外からの参加プレイヤー。五街道の街に全国のモノが集まるように、彼らが集める各地の素材と日本橋を熟知する老舗の視点がかけ合わさった時、どんなおみやげが生まれるのでしょうか?クリエイター集団Konelとともに開発が進みます。

にんべん 1699年創業の鰹節専門店。鰹節やだし・つゆ・調味料等を中心に日本の食文化を支える商品を扱う。古くからのだし文化を伝承しながら、時代に合わせた商品開発やコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。
https://www.ninben.co.jp/

青果ミコト屋 自然栽培を中心とした野菜を定期宅配/店舗販売する、横浜市青葉区の青果店。「旅する八百屋」をコンセプトに全国を旅しながら野菜を仕入れ、フードロスに配慮したオリジナルのアイスクリーム等も販売している。
https://micotoya.com/

Konel 「未来実装」をテーマに馬喰横山で活動するクリエイター集団。ブランディングやR&D案件等を手がけながら、地域に関わるプロジェクトにも多く実績を持つ。Bridgine立ち上げ時より編集・企画を担当。
https://konel.jp/

<関連記事>

鰹節の魅力を八百屋が作るアイスクリームで伝えたい【つなぎふと TEAM C】にんべん×青果ミコト屋×Konel インタビュー
(2021.12.24)

今後の商品開発の様子はBridgineのサイトやSNSにて順次レポートしていくので、どうぞお楽しみに。

※完成したおみやげは2022年3月に開催される「SAKURA FES NIHONBASHI」にて販売予定です。詳細は後日お知らせ致します。

プロジェクト立ち上げの経緯

コラボレーションマガジン・Bridgineがスタートしてからもうすぐ3年。これまで私たちは、日本橋で活躍する多くの方々に100回を超える取材を重ねてきました。中でも、この街の大きな魅力にもなっている“食”の関連プレイヤーは、もっとも多くお話を聞いてきたお相手。私たちは取材を通し、日本橋で食に携わる方々がパワフルかつチャレンジ精神に溢れており、またお店同士の横のつながりが強いということを実感しました。

しかし、横のつながりが強い一方で、次々と日本橋に入ってくる新しい食プレイヤーとの接点がなかなか見つからなかったり、「一緒に何かやりたいけれど、きっかけがない」といった声も取材先でたびたび聞かれました。同時に、そうしたプレイヤー同士をつなぐハブの役割を果たす“つなぐ人”が少ないという事実も浮かび上がったのです。

そこで、私たちBridgineが旗振り役となり、食のプレイヤーたちのコラボレーションを実現させ形にするプロジェクトが起案されました。プレイヤー同士を“つなぐ人”には、日本橋を拠点とするクリエイターの方々が適任なのではないかと考え、商品のストーリー作りやデザイン面のサポーターとして参加していただくことに。また共創の中で各参加者がそれぞれに新たな発見や学びを得られるよう、コミュニケーションを重視したプロセスを組みました。こうして、「食プレイヤー2者+クリエイター」というチーム構成でのコラボレーション企画が生まれました。

テーマは「日本橋の新しい食のおみやげ」

次に開発する商品の方向性について議論をおこない、テーマを「日本橋の新しい食のおみやげ」に決定しました。
コロナ禍によって外出することの意味や、外出先における食体験の価値が大きく変わるなか、新時代のおみやげはどんな形になるのか? どんな価値を届けられるのか? そうした実験的な要素も今回のプロジェクトには含まれています。
また私たちはおみやげのルーツにも着目しました。そもそも日本のおみやげ文化は、江戸時代にお伊勢参りの記念品を友人知人に配ったことから始まったと言われています。伊勢への道にもつながる五街道の起点の街として栄え、江戸の昔から人と人のつながりが強かった日本橋を体現するものが、まさにおみやげ文化だったと言えるのではないでしょうか。

このような考えのもと、おみやげを手にする人・日本橋の食プレイヤー・クリエイター・街・歴史・文化など、さまざまな対象を“つなぐ”おみやげを作ることができたら。そんな思いを込めて、プロジェクトの名称は「つなぎふと」としました。

つなぎふと記事中タイトル

「つなぎふと」を通して見据える、日本橋の未来

Bridgineは、コラボレーションなどの街の動きを“伝える”メディアから、街の動きを“生み出す”メディアへと進化するべく、今回のプロジェクトを立ち上げました。今後はこのプロジェクトをきっかけに、日本橋に以下のような広がりが生まれることを目指しています。

・コラボレーションを通じた刺激や学びから、自発的なチャレンジが増えていく
・食領域におけるコラボレーションを促進する取り組み・機会が街に増えていく
・コラボレーションの文化が定着し、世代、領域、エリアを超えた共創が多発する街になる

また将来的には、「つなぎふと」をひとつのプログラムとして確立することでコラボレーションの領域を食以外にも広げたり、“つなぐ人”を増やしていく取り組みをBridgineとして促進していきたいと考えています。

初のチャレンジとなるため、プレイヤーの皆さんとともに試行錯誤の連続ですが、その過程も含めて発信していければと思います。2022年、桜の季節にどんなおみやげが登場するのか?ぜひ見届けてください。

文:丑田美奈子(Konel)/撮影:岡村大輔

Facebookでシェア Twitterでシェア

TAGS

Related
Collaboration Magazine Bridgine